徳島ニュービジネス支援賞 2018

2018年に受賞したプランと企業をご紹介いたします。

大賞

最先端レーザ計測機器の研究開発・販売事業
株式会社Smart Laser & Plasma System

http://www.slps.co.jp/

徳島大学発ベンチャー企業。今回の開発された装置は燃焼場、反応場、流れ場に複数のレーザーパスを挿入し、各パスから計測される温度、濃度に応じた吸収スペクトル信号に対して、CTの技術を適用することにより、2次元3次元の時系列温度・濃度の同時計測を可能としている。これまで計測できなかった高温・高圧等多様な環境下で計測できることが最大のポイントとなる。市場規模としては、火力発電・製鉄のプラント、半導体、自動車のエンジン開発等、需要は国内のみならず海外を含め加速度的に増大すると予想される。

優秀賞

スパイダーロボ
株式会社フクブル

http://fukubull.com/

建物密集地や狭小ビルの解体において、自力昇降装置付解体機「スパイダーロボ」による工法により、従来の重機が使えず作業員の手作業となっているような現場において、低コスト・工期短縮の解体サービスを実現する。また内装の解体にも有効である。

部門賞

医療技術賞

胸部3次元CT画像による多疾患CADe/CADxシステムの研究開発
株式会社医用科学研究所

徳島大学発ベンチャー企業。今回のプランは肺がんを中心とした胸部疾患のCT画像診断支援システムの実用化を目指す。早期発見に低線量CT検診が有用であるが、3次元CT画像の効率化や診断能の均てん化が課題である。すでに、3次元CT画像・臨床情報データベースを活用して定量的根拠に基づいた臓器形態・病態のモデル化技術は開発している。システムの臨床評価は国立ガン研究センター中央病院など7医療機関を起点に全国のガン拠点病院へ販売網を確立していく。

環境技術賞

地産地消による小水力発電の導入促進と、事業化
株式会社バンブーケミカル研究所

http://wwwa.pikara.ne.jp/bamboo906/

阿南高専発ベンチャー企業。水力発電において10kw以上でないと採算が取れないとされていたが、10kw以下のニーズは、立地条件の面でも、国内外で高いため、投資回収が可能な低価格で高効率の小水力発電機器を開発し、事業に結びつけている。

洗浄革命賞

液化炭酸ガスボンベ直結によるドライアイス洗浄装置
有限会社クールテクノス

http://www.cooltex.co.jp/

洗浄に固体状の炭酸ガスであるドライアイス粒子を使うことにより、ドライアイス粒子は気体となって空気中に戻るので、環境に有害な廃水が発生しない。また粒子は硬度が低く、洗浄対象物の表面を傷付けず、ホコリ・汚れ・ススやオイル等の付着物を迅速に除去できる。さらに水や有機溶剤を使用しないことから、電気的設備にも安心して使用でき、洗浄後直ちに運転が可能である。課題としてはドライアイス粒子の粒径が小さいことから洗浄能力が弱く、コンプレッサーエアーの流量を上げるため騒音問題が残されている。

資源活用推進賞

木頭杉ボード「Wood Board KUKU」で山と川と海をつなぐ!
株式会社那賀ウッド

http://www.nakawood.co.jp/

徳島県那賀町産の木頭杉を材料としてサーフボードのシリーズとして作成。杉は他の木材と比較して、柔らかい手触り、美しい木目、軽いなどの特徴がある。他の素材と比較すると重量感はある。職人が製作する一点物のボードは海・川・湖の大自然で楽しめる他、インテリアとしても利用可能です。

地域資源賞

Vカット機導入による、Vカット貼箱の国内製造の実現
株式会社山文

http://www.yamabun-85.com/

国内には貼箱VカットBoxを製造する設備を有する企業が当社以外には存在せず、中国では製造されているが、人件費の高騰、為替レートから価格競争力・品質共に低下している。従来までの貼箱とは違い、90度の角度が再現でき、仕上がりがシャープで、重厚感・高級感は手に持っただけで分かる。また地域産業でもある阿波和紙ともコラボし高級感ある提案を行っていく。今後は生産性をどのように向上させ、その質と量を考えていくかが課題と聞いている。